第211章

天瀬震にそんなふうに問い詰められて、島宮奈々未の胸に警鐘が鳴り響いた。

「それ、何のために聞くんです? まさか……私の実の父親だとか言い出す気じゃないでしょうね。お願いだから本当はやめて。異母姉妹がもう二人増えるとか、トラウマなんで」

島宮雪乃は、島宮奈々未にとって子どもの頃の影だった。

こう考えてしまうのも無理はない。暇つぶしに観た韓国ドラマが、だいたいそんな展開だったのだから。

天瀬震はさっきまで妙に昂っていたのに、その言葉を聞いた途端、返しに困ったように口をつぐむ。

「……いや。ちょっと聞いただけだ」

島宮奈々未は胸に手を当て、ほっと息を吐く。

「びっくりさせないでくださ...

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